僕の失敗。ライフスタイル編。

自己顕示欲と自己承認欲求にまみれた小心者の僕の暮らしぶりについて綴ります。また僕の失敗。マイホーム編も合わせて読んで頂けると幸いです。













simple life style

僕のライフスタイルをここに綴る…

僕の失敗。ある後輩と僕編。第7話「真っ黒」

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どうも。僕です。

 

前回の続きです…

 

後輩Sくんの転勤からしばらくして、事件は起こった。

 

暴かれた不正

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その日は唐突に訪れた。

 

僕はいつもの様に仕事をしているとYくんから電話が来た。良い知らせも、嫌な知らせも大体Yくんから来る。

 

Yくん「お疲れ…」

 

僕「お疲れ。どうしたの?」

 

Yくん「Sのこと聞いた?」

 

僕はその瞬間、とても嫌な予感がした。

 

僕「…聞いてない」

 

Yくん「あいつ、今、自宅謹慎になってる」

 

僕はその言葉を時に全てを悟った。先輩さんと同様に不正が露見した場合、まず会社が取る初動として当事者は自宅謹慎となるのだ。

 

証拠隠滅や、さらなる被害を防ぐために。

 

僕「もう確定なの?」

 

Yくん「今、詳細を調査中だけど、結論から言ったら真っ黒」

 

僕「マジかよ…」

 

信じたくはないという気持ちもあったが「やっぱりな」という気持ちのほうが大きかった。

 

そして、僕はこのYくんからの連絡の数日前のことを思い出していた。

 

実はこの連絡の数日前に後輩Sから電話が来ていたのだ。

 

Sはその時、移動先のエリアには全く関係ないこっちのエリアの様子を教えてくれという主旨のことを僕に聞いた。

 

根掘り葉掘りではなく「なにか変わったことはありませんでしたか?」的な内容だったと記憶している。

 

僕はその時点ではSの不正について全く知らなかったので、おかしな電話だなと思いつつも、特に変わったことはないと答えた。

 

今思えば、Sの移動元の拠点に不正の証拠となるものが残っていて、それについて調査の手が迫っているのか?という探りだったかもしれない。

 

そのことをYくんに話すと…

 

Yくん「間違いない。探りだ。」

 

僕「なにやってんだよ…あいつ…結婚とかどうすんだよ…」

 

まず間違いなく、懲戒解雇となるであろうSの今後のことが非常に心配になった。

 

不正を働いたという許されない事をしてしまっていたが、旧知の仲である後輩が嫁を抱えて会社をクビになるなんて、切なすぎる。

 

Sは僕の結婚式にも出席してくれて、しかも無償で様々なことを手伝ってくれた。

 

僕は結婚式に出席してくれて、社交辞令ではあるが祝福してくれた人たちには、幸せになってもらいたいという気持ちがあったので、尚更辛かった。

 

僕「これからどうなるの?ってか、いくらやったの?なんでやったの?」

 

Yくん「間違いなくクビにはなる。いくらやったのかは今はまだわからないな。」

 

僕「うん…」

 

Yくん「なんでやったのかも、今のところわからないな」

 

僕「そうか…わかった。またなんかあったら知らせて」

 

Yくん「了解」

 

少しずつ明らかになる事実

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その後、少しずつSの実態が明らかになっていった。

 

Sの元いた拠点に異動になった者が、様々な営業上の不審点に気が付き不正が露見したのだという。

 

詳しいことはわからないが、決定的な証拠がいくつもあったらしい。

 

それ以外でもおかしなことがあって、まずSは拠点でまともに出勤していなかったという。

 

拠点は上司の目の届きにくい、とんでもない地方にあったため巡回もままならなかった。

 

それをいいことに、日中の営業時間は会社を抜けだして、何処かへ行っていたという事実が従業員によって明らかになったのだ。

 

そして、衝撃的だったのが会社が借り上げた社宅の状況である。

 

後任の者が社宅に入居の際に、とてもじゃないが住める状態ではなかったという。部屋中ひどく汚れていて、特にバスルームとトイレは緑色の嘔吐物が撒き散らされていたらしい。

 

これは憶測でしかないが、不正をしてしまったことに対する罪悪感や、取り返しのつかないことに対する後悔の念、自責の念で精神を病んでいたのかもしれない。

 

いつかバレるかも知れない、いつか破綻する日がくるかもしれない。そんな気持ちで日々暮らしていれば誰だって精神を病む…

 

何やってんだよ…クソ…切ねぇ…なんにも言えねぇ…何故こうなった…

 

僕はSのことを想像して何度も、何度もそう思った。

 

つづく…

 

ということで、本日も読んで頂きまして本当にありがとうございます!それでは次回またお会いしましょう!

 

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