どうも。僕です。
前回の続きです…
何も考えずに先輩さんからのスニーカーのプレゼントを受け取ってしまった僕…
その先輩さんの厚意には他意は無いにしても、なぜその時そんな高価なものをポンポン大して仲の良くない人にあげてしまうのか考えなかった僕を小一時間どつきまわしたい…
その後、気を良くした僕は先輩さんと仲良くなるのに時間はかからなかった。
上司にも信頼が厚かった先輩さん
先輩さんは僕のような懐柔した後輩を多数率いていたことで、上司からの信頼も非常に厚かった。
自分の売上をしっかりと作るだけでなく、後輩のサポートをし、後輩の売上も作りまくっていたからだ。
そして、気がつけば大きな派閥というか、もっと言ってしまえば治外法権のようなものを形成していた。
上司も後輩をまとめ、売上までしっかりと確保している先輩さんを黙認し、信頼せざるを得なかったのだ。
それも今考えれば先輩さんが増長する環境を作り出してしまっていて、決して健全なものとは言いがたいものであった。
しかし、その時は休みを返上してまで後輩のサポートをし、売上を作る先輩さんに疑問を持つ理由などなかったのでそれはそれで成立していたので、咎める理由は1ミリもなかったのだ。
上司と談笑し、仕事もきっちりとこなす先輩さんに、後輩たちは誰もが羨望の眼差しをおくっていたことを今でも鮮明に覚えている。
そんな先輩さんにはある悪い癖があった
仕事をしっかりとこなし、上司や後輩の信頼も厚かった先輩さんにはある悪い癖があった。
女だ。
とにかく女が好きで好きでしかたがなかったのだ。彼にはずっと付き合っている彼女がいたのだが、それ以外にも何人も女がいた。
僕が知るかぎりでも、当時出会った時にはすでに彼女以外に女が3人はいたのだ。
更に始末の悪いことに、ある部分では生真面目な先輩さんは、そのずっと付き合っている彼女以外の女達とも平等に付き合っていたのだ…
つまり、先輩さんが囲ってる女は全員、正式な彼女なのだ。
その当時、僕には一人もいなかったというのに…
そして、更に先輩さんは新規獲得にも余念がなかったのだが、その件はまた別な機会に書きたいと思う。
正式な彼女ということで、すべての女達に分け隔てなく愛情を注ぎ、誕生日などのイベント事も各彼女ごとにしっかりとこなす徹底ぶりには脱帽せざるを得ない。
そんなある日、先輩さんが僕に連絡を寄越してきた…
その相談には乗れません…
先輩さんから僕に連絡が来て、話があるから会いたいというのだ。
僕は電話で用件を聞こうとしたのだが、直接あって話がしたいということ…嫌な予感がしたが、他ならぬ先輩さんの頼みだ…邪険にはできない…
僕は先輩さんの申し出を受け、会うことを了承した。
その日は僕は出勤で、先輩さんは休みだったため、僕の勤務する店舗まで先輩さんが来てくれるという。
しばらくすると、僕の携帯に到着したとの連絡が入ったので、僕は休憩時間を取り先輩さんに会いに店舗の外へ出た。
先輩さん「悪りぃな…」
僕「いえ…どうしたんですか…?」
先輩さん「今、まわせる金ある?」
僕「えっ?金ですか…?」
先輩さんは金の無心に来たのだ。
僕「どうしたんですか?」
先輩さん「実はな…彼女の誕生日プレゼントやらなんやらが重なって金欠な上に、車が壊れてな…」
僕「車…?今は何で来たんですか?」
先輩さん「いや…一応乗れることは乗れるんだけど、修理が必要なんだ」
今考えれば、ちょっと歯切れが悪かったが、当時の僕は先輩さんのことを心底リスペクトしていたので、その疑念はすぐに消えた。
僕「すみません…僕も金ないっす…」
御存知の通り、当時の僕も常に金欠状態であったため貸せるわけがない。しかし、僕に金の無心をするということは相当追い込まれているのか?
先輩さん「わかった…悪かったな!大丈夫だ!じゃ、行くわ!」
先輩さんは笑顔でそう言って、早々に立ち去った。
そして、それからしばらくしてある事件が起きた。
…
…
…
…
…
先輩さんの担当する店舗から売上金が無くなったのだ。
つづく…
ということで、本日も読んで頂きまして本当にありがとうございます!それでは次回またお会いしましょう!
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