どうも。僕です。
前回のつづきです…
伏魔殿へ…
明らかに様子のおかしい玄関の空気清浄機…居るなんて聞かされてない若者二人…
もう間違いなくアレの勧誘ですよ…
若い男二人は特に何も言葉発する事もなく、僕の方を笑顔で見ている…
若い男の一人はガタイもよくニットキャップを被っていて目つきがギラギラしていた。
もう一人の若い男は短髪で温厚そうな雰囲気があり、知的な感じがした。
僕「お邪魔します…」
ヒョロガリ旦那「どうぞこちらに座ってください」
僕「ありがとうございます(棒)」
リビングにはソファーとテーブルがあり、今宵はこのテーブルで食事をするようだ。
僕は勧められるがままに、短髪の温厚そうな男の横に座らされた。
僕「どうも…」
温厚そうな男「こんばんは!」
ヒョロガリ旦那「わたしの息子です」
僕「えっ!?」
どう見ても温厚そうな男は20代前半…ヒョロガリ旦那は30代…計算が合わない。と思っていると…
ヒョロガリ旦那「あっ、嫁の連れ子です」
僕「あ〜そうなんですね〜」
おいおい…BBAこんなデカい子供がいるのかよ…
僕「で、こちらの方は…?」
僕はニットキャップを被ったガタイの良い男の方を見てヒョロガリ旦那に訪ねた。
ニットキャップ「おれはBBAさんの友達だよ(威圧)」
僕「あ…そうなんですか」
ってか、てめぇに聞いてねぇよ!ヒョロガリに聞いたんだ!しかも絶対年下なのにタメ口ってなんなんだよ!それになに?友達って?!
僕「よろしく…僕と申します…」
ニットキャップ「…(携帯ポチポチー)」
ほほう…無視ですか。上等だよ。そっちがそういう態度なら僕も遠慮なく悪態がつけるってもんだ。
そもそも、僕は一刻も早くここを出たいんだ!お前なんてどうでもいい…と精一杯の妄想を巡らせながら、僕は周囲を確認した。
答え合わせ
部屋の中を見回してみると、玄関にあった空気清浄機と同じモデルがリビングの対角線上のにも置いてある…
玄関に2台、リビングに2台って…どんだけ空気を気にしてるんだ…
そして、いたるところに”その”ブランドの箱が置いてあった。
更にテーブルには、これから鍋を載せるであろうIHヒーターがあったのだが、そのIHヒーターのブランドも”それ”であった。
そして、極めつけは”それ”関連の書籍が本棚に並んでいたのだ…
なんて分かり易い答え合わせなのだ…もうここにいる理由はない。どのタイミングで脱出するか考えなければ!
勧誘され始めたら、まず間違いなく厄介な事態に陥るだろう…その前になんとか…
ヒョロガリ「いま嫁が(料理を)作ってますんで、先に飲みましょうか」
僕「あ、あーそうですね…これどうぞ…」
僕は買って来たワインをヒョロガリに渡した。ヒョロガリは100均で買ったようなコルク抜きの先端でキャップシールを剥がし始めた。
おい!お前、ワイン好きって言ってたじゃねぇか!ワイン好きなのにソムリエナイフも持ってないのかよ!
出して来たグラスも100均のおもちゃみたいなグラス…ワインが台無しだぜ…
って、そんな事はどうでもいい!!
これで完全にはっきりした!お前は嘘を重ねて僕をおびき出し、マルチの勧誘をしようとしてるッ!
とりあえず作戦を練ろう
僕は一旦冷静になる為にトイレに行く事にした。
僕「すみません…お手洗いを貸してください」
ヒョロガリ「どうぞ。さっきの玄関の横にあります」
僕「ありがとうございます」
トイレに行く為に席を立った時、視線を感じたのでキッチンの方を見てみるとヒョロガリの嫁のBBAが真顔で僕を見ていた…
BBA「…(真顔)」
まるで、僕の様子がおかしいのが悟られているようだった…
つづく…
ということで、本日はここまで!次回またお会いしましょう!
日本ブログ村ランキングに参加しています!宜しくお願い致します!