どうも。僕です。
前回の続きです…
なんとか穏便に脱出しようと思案する僕…
そこにまさかのハニートラップ…僕がトイレから戻ると、何故か若い女性が増えていた…
波状攻撃
若い女「どうも〜こんばんは〜」
僕「…ど…どうも…」
一体いつ来たんだ?トイレのすぐ近くにある玄関のドアは開いていない…
僕「えっと…こちらの方は?」
僕はヒョロガリに尋ねた。するとヒョロガリが何かを話そうとした時、遮るようにBBAがキッチンから言葉を発した。
BBA「私の娘です」
僕「あ、そうなんですか…というか、いつ来たんですか?」
BBAの娘「そこの部屋にいました」
そう言って、リビングの横にある部屋を指差した。ってか、なんで今まで潜んでいたんだ?これも何かの作戦か?
BBAの娘「とりあえず乾杯しましょうか!」
そう言ってBBAの娘は、僕の横に座りグラスにワインを注ぎ始めた。僕はBBAの息子と娘に挟まれるように席に着かされた。
なるほど…BBA…テメー…簡単には帰さねぇってことか…!やる事がエゲツねぇぜ…
両サイドには娘、息子、正面にはヒョロガリ旦那とイカついニットキャップ野郎。そして、BBAはキッチンとリビングを行き来し、僕を遊撃するという完璧な布陣が出来上がった。
こいつら…手慣れてやがる…!!!
そこからは本当にヒドかった…
乾杯をした後は、飲めや食えやでワインも食事をどんどん促されて、間髪入れずに全員で僕を質問攻め…
仕事の事やら、学生時代のことやら、好きな食べ物やら、あらゆることを全員で根掘り葉掘り聞いてきやがる。
そして、やたらとオーバーリアクションをしたり、拍手をしたりと、場を強烈に盛り上げてくるんです。
みなさん…
人間こういう状況に晒されるとね、段々思考能力が落ちてくるんですよ…一種の催眠術的な感じに陥るんですよ。酒も入ってるし、満腹中枢も満たされてフワフワしてくるし。
まぁ、それが奴らの狙いなんですけどね。
流れを断ち切る為に
よいしょよいしょされて、さすがにこの流れはマズいと察知した僕は、流れを断ち切る為にトイレに立った。
この行為は流れを断ち切る事が出来るが、相手にも僕がいない間に作戦タイムをあたえてしまう諸刃の剣…
しかし、背に腹は変えられない。今優先すべき事はこのまま相手のペースに乗せられないように流れを切る事だ。
僕「すみません…ちょっとお手洗いをお借りします」
BBA「どうぞ〜」
ヒョロガリ「…(真顔)」
その時のヒョロガリの表情を僕は見逃さなかった。明らかに何かを含んだ表情だった。
トイレから戻ったら何かありそうだな…僕はそう思いながら席を立った。そして、トイレに入る前に玄関の僕の靴の位置を確認した。
最悪飛び出すように、ここを出るハメになった時にすぐさま靴が履けるようにだ。
僕は考えられる事態をトイレの中で想定した。
- もみ合いの末に脱出
- ニットキャップ野郎による粛正
- トラブルなく帰れるが、その後職場に嫌がらせ
- 断りきれずにマ◯チ商法に取り込まれる
- 無事に穏便に帰してもらえる
1〜3は最悪警察に介入してもらえば良いだろう…幸いここの住所は分かっている。
4の場合が一番厄介かもしれない…
とにかくちょっとややこしい事態になりかけている。今は毅然とした態度で臨んで、その後の事は後で考えよう…
モメ事になったらなっただ!僕は覚悟したぞ!
自分を奮い立たせてリ(ビ)ングへと戻った。
BBA「もう少しお酒飲みますか〜?」
僕「もう大丈夫です。要りません(きっぱり)」
ヒョロガリ「そういえば、僕さんの夢ってなんですか?」
…
…
…
…
…
来たか…その質問!!!
マルチに勧誘する人間が必ずするその質問!!!
そうか…もうクロージングに移行するってわけか…!!
望むところだ!!やりあおうじゃないか!!!
僕「なんで、あなたに教えなきゃならないんですか?」
つづく…
ということで、本日はここまで!次回またお会いしましょう!
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