どうも。僕です。
今回の話も前回のシリーズに引き続きフィクションです。完膚なきまでのフィクションです。
僕が仲良くしてもらってた後輩Sくんと僕のお話です。
後輩Sくんとは、Yくんを通じて仲良くなりました。
僕は元々人見知りで、極度の被害妄想癖があるので、自ら誰かと仲良くするのが非常に苦手かつ下手くそ。小心者のさだめですね。
大抵は誰かに間に入ってもらったり、話しかけてもらうことがほとんどなんです。基本的に受け身なんですよ。
で、今回もご多分に漏れずにYくんに気を遣ってもらって、なんとか後輩Sくんと仲良くなったわけですが、それも長続きはしませんでした。
今回はそんな後輩Sくんと僕のお話です。
先輩さんが懲戒解雇されてしばらくたったある日…
先輩さんが懲戒解雇されてからしばらくして、初めての全体会議が開催されることになった。
会議の内容は通常の業務連絡及び、今回の先輩さんの金銭不正事件を受けて、注意提起と再発防止を目的とする会議だった。
会議では各拠点の責任者が不正を働いてないか調査するために、各自拠点で保管している書類の提出を命じられた。
本部にあるデータと、書類のデータに差異が無いかをチェックするためだ。そこに差異があれば一発で不正がバレるのである。
本来であれば、各拠点を上長もしくは監査室の担当者がラウンドした時にやるべきことなのだが、上長も監査室も業務過多のため機能していなかったのだ。
なので、今回は各拠点の責任者が一同に会す全体会議にて、それを執り行なおうということなのだ。
そんな会議を数日後に控えたある日、後輩Sから電話が来たのである。
後輩Sからの電話
僕「お疲れさま」
後輩S「お疲れ様です!!」
後輩Sはいつも異常に早口で、更にテンションも常に高めなので正直話していると疲れるのだが、僕に連絡をくれる数少ない後輩なので邪険には出来ない。
後輩S「いや〜、兄貴(先輩さん)もついに年貢を納めちゃいましたね!」
僕「まぁな。でも担ぎあげた僕達にも責任あるよな」
後輩S「確かにそうですね!だいぶ調子に乗ってましたからねw」
後輩Sは先輩さんを兄貴と呼んで慕っていたのだが、この口ぶりだとあまりリスペクトはしていなかったらしい。
後輩S「ちょっと信じられないですよね!なんであんな簡単なすぐバレるような不正をしたんでしょうね〜!自分ならもっとバレない方法でやりますよ!ホント先輩さん、なにやってるんですかね!」
僕「確かにな。でも、それくらい追いつめられてたんじゃね。よくわからんけど」
後輩S「ちなみに僕さん、兄貴からなんか聞いたんですか?Yさんと先に兄貴の家に居ましたよね?」
僕「いや、特になにも聞いてないよ」
面倒だったので、僕はそう答えた。
後輩S「マジっすか!手口とか聞かなかったんですか?」
僕「聞いてないよ。でも会社が言う通り、普通にレジの不正操作だろ。きっと」
今更そんなこと、どうでもいいじゃん。
後輩S「そうですよね!」
僕「そういえば、会議の後にでも飯食いに行かない?」
後輩S「いや〜、まだ会議に行けるかどうかわからないんですよ!」
僕「えっ?今回の会議は絶対に出席しなきゃいけない感じの会議だよ?」
後輩S「そうなんですけどね〜ちょっと従業員が体調崩しちゃってて、まだわかんないんですよ!」
僕「いや、まずいだろ。それ。今回は不正のチェックのために書類の提出もあるし」
後輩S「書類ちゃんと提出します?」
僕「あたりまえだろ。なんで?」
後輩S「実はちょっと書類の一部を紛失しちゃってて」
こいつ何言ってんだ?今回提出しなければならない書類は絶対に紛失してはいけない書類だぞ?それを無くしただと?
僕「あり得ないでしょ。ってか、ヤバくないか?要らんことで疑われるぞ?」
後輩S「そうなんですけどね…」
急にトーンが下がったな。にしてもコイツ、もしかしたら書類を無くしたから会議に出たくないのか?
僕「とりあえずデータを遡って再出力するなりして、書類は揃えないとダメだろ。会議を欠席しても書類の提出はしろって言われるかも知れないし」
後輩S「はい。わかりました!」
その後、他愛のない話をして電話を切った。
っていうか、一体なんの電話だったんだ?僕はその時深く考えなかったが、後に僕を先輩さんに引き合わせた後輩くんからの電話で全てが繋がったのだが、それはもう少し先の話である。
そして、会議当日。
後輩Sは会議に…
…
…
…
…
来た。
つづく
ということで、本日も読んで頂きまして本当にありがとうございます!それでは次回またお会いしましょう!
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