どうも。僕です。
前回の続きです…
後輩Sくんでの会議での挙動が気になりながらも、邪推してしまった自分を恥じた僕…
しかし、その邪推が現実のものになってしまったのです。
僕を先輩さんに引き合わせた後輩くんからの連絡…
僕「もしもし」
後輩くん「お疲れ様です」
僕「どうしたの?」
後輩くん「いや〜、この前はお疲れ様でした」
後輩くんは先輩さんの家に行ったときのねぎらいの電話を寄越したのだ。後輩くんとはしばらく連絡を取っていなかった。
僕「あぁ、そうだね。おつかれ。全部終わっちゃったね」
後輩くん「…」
後輩くんが微妙なリアクションをする…
僕「…なに?」
後輩くん「実はまだ終わってないんです」
僕「なにが?!」
後輩くん「今、監査の内偵の対象になっている人が2人います」
僕「はぁぁ?」
後輩くん「先輩さん以外に不正を疑われている奴がいるんです…」
僕「マジかよ!」
後輩くんが言うには、今回の件を受けて完全に不正を撲滅させるために疑わしい人間の洗いなおしが行われているという。
確かに今回の件を受けて、また同じような事件が起きれば上司の管理監督責任を追求される。
これを機に毒はすべて出し尽くすのが賢明である。
一体誰なんだ?
僕「誰?」
後輩くん「言えません…」
僕「いやいや、そこまで言ったんなら言ってよ」
後輩くん「当ててください」
なんでクイズ形式になっているんだ?気になるじゃん!思わせぶりも甚だしいぞ!
僕は後輩Sのことが頭に浮かんだが、疑いたくなかったので後輩Sの名前は出さずに少し考え、ある一人の人間の名前を言った。
彼は不正をしているという感じではなかったが、まっとうにやっているという感じでもない、ちょっと影がある人であった。
僕「〇〇さん?」
後輩くん「…」
僕「…」
後輩くんは少し溜めてからこう言った。
後輩くん「なんでそう思うんですか?」
僕「なんとなく」
後輩くん「…違います」
僕「違うのかよ!なんでためるんだよ!」
後輩くん「あと一回しか答えません」
僕「なんでだよ!w」
完全にクイズ形式だ。
後輩くん「だって、全部言っていったら、そのうち当たるじゃないですかw」
僕「わかった。ちょっと考える。」
僕は後輩Sの名前を出そうか迷っていた。名前を出して正解だった時の悲しさを考えたとき、おそらく僕はへこむだろうと思ったからだ。
しかしながら、はっきりしないのも気持ちが悪い。どっちにしろ気持ちが悪いのなら、知っておいたほうが心の準備ができるってもんだ…
僕は後輩Sの名前を出した。
僕「Sか?」
後輩くん「…」
後輩くんはしばらく沈黙した後、また同じ質問をした。
後輩くん「…なんでそう思うんですか?」
僕「いや…実はさ…」
僕は会議の前にかかってきた後輩Sの電話と、書類紛失の話をした。
後輩くん「…そうですか」
僕「どうなの?」
後輩くん「とりあえず、わかりました」
僕「わかりましたじゃねぇよ!答えになってないじゃんw」
後輩くん「wwww」
後輩くんは笑ってごまかしたが、この話の流れ、この話のやり取りで否定をしないってことは…
僕はその先を考えるのをやめた。
電話を切り、その話題についてはその後、後輩くんに会っても話すことはなかったし、この時点ではこれ以上の話の展開はなかった。
この時点では。
つづく
ということで、本日も読んで頂きまして本当にありがとうございます!それでは次回またお会いしましょう!
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