どうも。僕です。
前回の続きです…
借金の返済をすべく、コレクションしていたブランド洋服をオークションで売却をしようと思い、オークションに長けていた後輩Sくんに出品のお願いをした僕…
売上分の一部をお礼として渡すことを条件に僕の依頼を受けてくれた後輩Sくん…
しかし、洋服が売れたことを僕に隠し、売上を僕に渡さないというトラブルが起こった。
どうした…?Sよ…何かお金に困ってることでもあるのか…?
1週間してもSは僕に洋服が売れたことを告げなかった
Sには秘密で僕は洋服の取引が終わっていることを確認して1週間が経った。依然Sは僕に取引が終了したことを告げる気配はない。
しかし、僕にはSが嘘をついていることを咎める勇気もない。かと言ってこのまま看過することも出来ない…
僕は最悪、金のことはどうでもいい。そう思っていた。
確かに借金返済を早めたいという気持ちはあったが、その金が無くても、どのみち完済が出来るほどの額にまで借金は圧縮出来ていたからだ。それに数万円のことでSと気まずくなるのも避けたい。
そんなことより、なによりも僕が気にしていたのは、嘘をつかれたということだった。これは見過ごせない。
僕のような小心者で被害妄想癖のある人間は、嘘をつかれることで非常に傷つき、人間関係を維持することができなくなってしまうからだ。
多分、一般的な成人男性はそんな小さな嘘をもろともしない「鈍感力」を駆使して人間関係を維持するのだろうが、当時の僕にはそんな芸当は出来なかった。
ただでさえ、僕を慕ってくれる後輩は少ないのに、その数少ない後輩に嘘をつかれたと考えると正気ではいられなかった。
こんな性格だから、後輩に慕われないのだろうと自覚もしている。しかし、どうにもこうにも我慢ならなかったのだ。
そんな悶々とした感情を少しでも和らげようと思い、僕は後輩Sくんと僕を繋げてくれたYくんに連絡をした。
Yくんの見解
僕は会社で一番仲の良いYくんに意見を求めようと思い、早速電話をした。
僕「お疲れー」
Yくん「お疲れ!どう?」
Yくんとの会話は大抵この感じで始まる…
僕「実はさ…仕事とは関係ないんだけど…」
Yくん「なに?」
僕「Sのことなんだけど…」
僕は話の顛末を全てYくんに話した。
Yくん「マジで?」
僕「そうなのよ…嘘ついんてんだよ…Sのやつ…あいつ金に困ってんの?」
Yくん「まぁ、困ってると言えば困ってるんじゃないかな。俺も何回か金貸してるし」
僕「マジ?あいつ何に使ってるの?家賃だって会社持ちだし、クレジットカードも持ってないじゃん」
Yくん「服だよ。服。」
僕「服?」
Yくんが言うには、後輩Sくんは、ぽっちゃりしていることをみんなにいじられて、それが悔しくて猛ダイエットして成功したらしい。
確かにそう言われてみれば、Sは一時期に比べかなり痩せていた。
その反動で、急に細身のそっち系の高級ブランドをオークションで買い漁り始めたらしい。
Yくんの見解では、その服を買うために、僕のお金を流用しているのではないかという見立てだ。
確かに、クレジットカードを持たないSくんは、オークションで落札するために現金が必要である。
しかも、取置などが出来ないオークションの性質上、見つけた時に落札しなければ、その次に希望の価格で買える保証はない。
そうなった時に、僕の資金を使えば手に入れることが出来る。
しかし、人の金に手を付けなければ買えないくらいにお金がないのか?っていうか、勝手に人のお金で買っちゃダメだろ。
せめて、僕にその旨を相談してくれれば、資金を貸さないこともないのに。なぜ黙って使うのだ?勝手に使うのは流石にナシだぜ。
とは言っても、これはあくまでYくんの憶測…やはりちゃんと話してケリをつけるべきか…
そう思っているとYくんがこう言った。
Yくん「俺が代わりに言ってあげるか?そしてキッチリ回収するよ?」
僕「いやいや!いいよ!」
Yくんは金融業に興味があり、ナニワ金融道のほとんどのセリフを暗記するほど「取り立て」というものにあこがれを抱いていた。
彼はこういうことになると、俄然テンションがあがるのだ。
僕「気持ちだけ貰っておくわwでもさ、これちゃんとSに言ったほうが良いかな?」
Yくん「まぁ、そうだろうね。もし金の流用をしていても、悪気なくやってる可能性もあるし」
確かにSくんには軽薄で、自分本位なところが多々見受けられた。
僕「わかった。やんわりと言ってみるよ。ありがとう」
僕はそう言って電話を切り、後輩Sくんにメールをした。以下メール本文⇓
お疲れ!あれからしばらく経つけど、オークションどう?
たまたまお前のオークションのアカウントを見つけちゃって、見てみたらだいぶ売れているようなんだけど、どうなってるのかな?
時間があるときにでも電話くれる?
色々と面倒くさいことをお願いしちゃってごめんね!そしてありがとね!
僕はこのような内容のメールを後輩Sにした。本来であれば、電話をして直接話をしたかったのだが、そうすると下手をしたら、後輩Sを追い込むことになりかねないと判断をして、メールに留めておいたのだ。
もしなにか変な事をしていても、メールであれば言い訳を考える時間がある。その言い訳を持って今回の件は水に流そうと僕は考えたのだ。
つづく
ということで、本日も読んで頂きまして本当にありがとうございます!それでは次回またお会いしましょう!
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