どうも。僕です。
前回の続きです…
Yくんからの連絡で、後輩Sくんが不正を働き自宅謹慎になっている事実を知った僕。
悲しいやら、切ないやら、よくわからない感情に支配されてその時のことはよく覚えていない。
これから結婚するって言ってたのにどうするんだ…まぁ、僕がそんなことを心配したところで、どうにもならないのだが…
その後
その後、僕は後輩Sの正式な処分を社内メールで確認した。
金銭の不正により懲戒解雇処分。先輩さんと同じ処分理由である。又聞きなので事実かどうかはわからないが、不正した金額は200万とも300万とも言われた。
一体そんな大金を何に使ったのかは不明。特に女やギャンブルにドハマリしていたわけではなさそうなので、不思議でしょうがない。
そして、これもウワサ話ではあるが、その弁済を婚約者がしたらしい。
もしそれが本当なら、婚約者の気持ちを想像すると胸が締め付けられる。明るい未来を夢見てSについていった矢先に、懲戒解雇と大金の弁済…想像を絶する辛さだったと思う。
不正は絶対にバレる。そして、誰も幸せにはならない。
至極当然でシンプルなことなのに、何故こんなことが起きるんだ。人間の弱さゆえのことだとはわかるが、身近な人間の度重なる事件に僕はどう感情の処理をして良いのか苦悩した。
しかも、このSの事件の後に同期が一人と、後輩が一人、これまた金銭の不正によって懲戒解雇になるという事件が起こっている。
金銭を取り扱う仕事には付き物なのかも知れないが、これはもう本人だけの問題でもないような気がする。
やってない奴もいるんだから、やる奴が悪い。
確かに正論である。しかしながら、これは主観であるが環境がそうさせているという解釈はできないであろうか?
よく勉強だって仕事だって環境は関係ない。結果が出せる奴はどんな環境でもちゃんと結果を出す。
ということを耳にするが、勉強も仕事もポテンシャルを発揮できる環境が整っていれば、結果は出やすいし、成果も大きいと僕は考えます。
僕は、従業員が結果を出しやすい環境を整えるのが自分の仕事だと思っているし、事実環境を整えてやることによって大きな成果も出してきた。
環境が全てとは言わないが、結果の80%は環境によって決定づけられると考える。
会社批判をするつもりはないが、インプット(収入)とアウトプット(仕事量)のバランスさえ整えていれば、こんな不正事件は減らすことができるのではないか。
割に合わないと感じている部分があるから、その気持ちの溝を埋めるため、補填するために会社の金を抜く。そんな心理が働くこともあるのではなかろうか。
先輩さんにしても、後輩Sにしても、同期にしても、皆仕事はすこぶる出来た。毎年会社に多大な利益を献上しているのである。
しかしながら、給料はというと、既得権にのさばった利益を出すことができない連中の食い扶持を支えるために、薄給で身を粉にして働くという逆転現象が起こっていた。
しかも、そのピラミッドは崩れることはないときている。
決して、不正を正当化はしない。許されざる行為である。だた、そのような環境を黙認する会社のシステムに苦言を呈さざるをえない。
しかし、こんなことを大ぴらに言うと「じゃあ、やめれば?」で済まされてしまう。
こんな話はどこの会社でもよくある話だが、もっと他の方法論で皆が良くなる環境が出来上がることを渇望してやまない。
エピローグ
後輩Sが会社を去り3年ほど経ったある日、僕は何を思ったのか後輩Sに連絡をした。
電話番号と連動してLINEにSの名前が表示されたからだ。
今更連絡したところで、どうにもならないのは十分承知していたが、生存確認が出来たことに嬉しくなって思わず連絡をしてしまったのだ。
僕は「ひさしぶり!元気?」的な何事もなかったような口ぶりでメッセージを送った。
するとすぐに返信がきた。
Sも何事も無かったように、近況報告をしてくれた。
Sはその後、地元で不動産関係の仕事に就き、順調に仕事をしているという。そして、婚約者とも無事に籍を入れ、今は両親と二世帯住宅を計画中だという。
…
…
…
…
あれ…?なんか幸せそうじゃない?!
おいおい?不正をして会社をクビになっているのに、地元で給料も上がって、家族と一緒に幸せに過ごして、新築するだと?
なんだよ!それ!良くなってるじゃん!
まぁ、いっか…!会社には弁済して、責任を取ってリスタート切れたんだから、それに越したことはない。
災い転じて福となすと言って良いのやら、悪いのやら…まぁ元気なら良いんですけどね…
ということで、ある後輩と僕編。終了です。
不正の話はもう書きません。当時を思い出して、悲しい暗い気持ちになるからw
それでは、本日も読んで頂きまして本当にありがとうございます!次回またお会いしましょう!
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