どうも。僕です。
前回の続きです…
後に親友となるヤツとのファーストコンタクトで、咬み合わないやり取りに動揺する僕…
しどろもどろに…
奴との会話で布袋ファンという共通点を見つけ、一瞬盛り上がりそうな気配を垣間見たが、奴のわけのわからぬ返しで僕はしどろもどろになっていた。
布袋の事が好きなのはわかるが「命」ってなんだよ…
しかも、ギャグかガチかわからない顔しやがって。コイツ会話を盛り上げるつもりがないのか?僕のことを追っ払おうとでも思っているのか?
でも僕は奴と仲良くなりたかったので、こう言った。
僕「実は僕もなんだ」
苦し紛れとは言え、嘘はいけない。好きは好きだが「命」ではない。奴に比べて僕はそこまでの信仰心はない…
しかし、この流れではそう返すしかなかった。奴と仲良くするには仕方なかった方便なのだ。
ヤツ「マジか!嬉しいぜ!」
また”ぜ”だ。
奴はそういって満足気な顔をして微笑んだ。結果から言うとこのやり取りのおかげで奴と仲良くなった。
やり取りの翌日、奴と教室で会った時に読んでいたスコア(楽譜)と、その楽譜の曲が収められたライブビデオを貸してくれたのだ。
ヤツ「お前もギター弾くんだろ?これ見て練習しろ」
僕「いいのか?」
そのライブビデオは2本組で、20年前の当時の値段で1万円を超えていたと思う。金のない学生にしてみたら非常に高価な代物だ。
ヤツ「ああ、いいぜ」
僕「ありがと!」
そう話しているうちに、僕は奴が話す時の語尾につく「ぜ」は気にならなくなるくらいに距離感が近くなっていた。
その後の奴との大学生活、そして社会人へ
奴とのその後の大学生活は本当に楽しかった。
学校だけではなく、プライベートでも遊ぶようになり、ヤツ以外にも何人かの感性の合う連中といつもつるむようになり、一緒に飲みに行ったり、映画を観に行ったりと充実した日々を送っていた。
ちなみに、その大学の仲間内の連中は20年経った今でも普通に遊んでいる。
大学生活の中で色々な事件が起こったのだが、それは今回割愛しようと思う。書き始めたら止まらないくらいにネタが多すぎで収拾がつかなくなるので、また違う機会に書きたいと思う。
そんな楽しい大学生活もすぐに終わりが近づいた。楽しい時間とは本当に過ぎるのが早い。
仲間たちは皆それぞれ社会人になった。
奴も例外なく社会人になったわけだが、奴は実は大学の仲間の一人と仕事をしながらギタリストとしてバンド活動を始めたのだ。
ヤツのギターの腕前は当時からハンパなかった。僕の高校時代の友人でセミプロになった男がいたのだが、そいつが中学生くらいに思えるくらいにギターが上手かったのだ。
その腕を見込まれて、かねてよりギタリストを探していた「モヒ」という大学の仲間でドラムをやっていた男に頼み込まれての加入だった。
僕はヤツが加入する前のモヒのバンドのライブを何回か観たことがあったのだが、それはそれは聞くに耐えないクソパンクだった。
中途半端なブルーハーツの焼き直し感が満載の糞バンド。モヒがヤツを欲しがるのも無理は無い。
あの音楽性ではどう逆立ちしたって、人気なんか出るはずないし、プロデビューなんて肘を顎につけるくらい物理的に不可能な芸当。
僕はヤツが加入して、バンドがどうなるのか楽しみな半面、音楽性の違いで大げんかすることを心配に思った。
つづく…
といことで、本日も読んで頂きまして本当にありがとうございます!次回またお会いしましょう!
日本ブログ村ランキングに参加しています!宜しくお願い致します!