どうも僕です。
新シリーズのスタートです。
色々と問題があるのでフィクションということでお願いします。
始まりの始まり
もうかなり前の話になります。僕が会社に入って5年目くらいの頃だったと記憶をしています。結婚する前の話です。
皆さんも覚えはあるかと思いますが、なぜだか馬が合う先輩って1人くらいいますよね。僕にもいました。
その先輩は僕よりも少し年上で、とてもオシャレで見た目もかっこ良く、とても優しかった。女にもすこぶるモテた憧れの先輩でした。
僕は会社の人付き合いがあまり好きな方ではなかったし、小心者で人見知りな性格ゆえかあまり可愛がられるタイプではなかったのですが、その先輩はそんな僕をとても可愛がってくれました。
今考えてもありがたい話です。
僕は会社に入って直ぐに地方の店舗に転勤になり、そのエリアで3年ほど一人で仕事をするハメになり、その先輩とは入社当初は会議で会った時に挨拶をするくらいの仲でした。
先輩と仲が良くなり始めたのは、3年の巡業を終え、地方から札幌の店舗に配属された頃だったかな。
最初の出会いは仲の良かった共通の後輩が間に入って、僕とその先輩を引き合わせたのです。
後輩くん「僕さん、今日先輩さんの家に遊びに行くんですけど、一緒に行きませんか?」
僕「えっ?行かないよ…僕あんまり先輩さんと話したことないし、いきなり家はキツイって」
いくら後輩くんが一緒にいるって言ったって、人見知りの小心者の僕がそんなに仲が良くない人の家に行ったって、気を使って楽しめるはずがない。
後輩くん「大丈夫ですって!先輩さんいい人だから!」
僕「いや、いいって!気まずいって」
なんで、こんなにも食い下がるんだ?僕を連れて行ったって、別に後輩くんに良いことなんかないじゃないか。
後輩くん「いや、行きましょうよ!大丈夫ですって!それに…」
僕「それに?」
後輩くん「行ったら、なんか貰えますよ♡」
僕「??」
その時、僕はなんのことか全然わからなかった。貰えるって何をだ?この後輩は何を言っているんだ?
僕は後輩くんの押しに負けたのと、なんか貰えるというワードにスケベ心と好奇心を駆り立てられ、先輩さんの家に行くことを了承した。
先輩さんの家へ
その先輩の家は、当時僕が勤務していた店舗から車で10分ほどのところにあったが、住所を聞いてもよくわからなかったので、後輩くんと落ち合って一緒に行くことになった。
後輩君と落ち合い、先輩さんのアパートに行く途中、タバコを買うためにコンビニに寄った。
僕「ねぇ後輩くん、先輩さんになんか買っていきたんだけど何がいいかな?」
後輩くん「ピザポテト買ってください。大好物なんで」
僕「ピザポテト?そんなもん好きなの?」
先輩さんは当時32歳で独身。冒頭で言ったように見た目もカッコよく、洗練されており、そんなジャンクなものを好むようには見えなかった。
でも、他に何を買っていいか分からなかった僕は後輩くんに言われるがままに、半信半疑でピザポテトを購入した。
その後、車で5分ほど移動し、先輩さんの家に到着した。車を路上駐車して先輩さんの部屋に後輩くんが案内してくれた。
ピンポーン
後輩くんがインターフォンを押すとしばらくして、先輩さんが出てきた。
僕「どうも…今日はすみません…急に来てしまって…(緊張)」
先輩さん「おー!来てくれたの!(笑顔)」
その屈託のない笑顔に僕は強烈に安心感を覚えた。これが女にモテる要素なのかも知れない。
僕「あの…これ…(ピザポテト)」
先輩さん「おぉぉ!ありがとう!コレ大好物なんだ!中に入んな!」
どうやら本当に大好物だったらしい…後輩くんの方を見ると満足気な表情を浮かべていた。
そして、玄関に入ると、レアなスニーカーやミハラヤスヒロのブーツや、グッチのスリップオンなどが所狭しと並べられていた。
並べられていたというよりかは、山積みになっていたという表現のほうが正しいだろう…
僕「この靴たちは…?」
後輩くん「まぁ、とりあえず入りましょうよw」
後輩くんがしたり顔で言う…そして部屋の中に入ると更に驚く光景が広がっていた。
先輩さんの部屋は会社が借り上げた寮扱いのアパートで、家賃はほぼ会社が負担していた。
部屋の間取りは1LDKなのだが、その部屋にはあり得ない量の高級ブランドの服が山積みになっていたり、ハンガーラックには引き抜くのも困難なくらい洋服が掛けてあった…
僕「玄関の靴といい、この服たちといい、なんなの…?これ…?」
後輩くん「先輩さんは服がすげぇ好きなんですよ」
いやいや、そんなことは聞いていない!おかしいだろうよ!いくら先輩と言えど、給料は僕とそんなに変わらないはず…
こんなに服を買う金はどこから来てるんだ?
僕「こんなにたくさんの服どうやって買ってんの?」
後輩くん「さぁ?わかりませんw聞いてみたらいいんじゃないですか?」
先輩さん「とりあえず座れよ。ピザポテト一緒に食おうぜ」
僕は一旦資金源の事を考えるのをやめて、座ることにしたのであった。
つづく…
ということで、本日はここまで!次回またお会いしましょう!
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