僕の失敗。ライフスタイル編。

自己顕示欲と自己承認欲求にまみれた小心者の僕の暮らしぶりについて綴ります。また僕の失敗。マイホーム編も合わせて読んで頂けると幸いです。













simple life style

僕のライフスタイルをここに綴る…

僕の失敗。ある先輩と僕編。第11話「エピローグ。そして…」

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どうも。僕です。

 

前回の続きです…

 

 

 先輩さんの不正をした額の嘘と、会社批判にうんざりする僕とYくん…

 

挙句の果てに拠点の従業員たちには、自分は無実と訴える始末…

 

嗚呼…もうこの人とは付き合えない…愕然としていると、他の後輩たちが先輩さんの家に続々と集まってきた。

 

普段通りの先輩さん

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後輩たちが集まってきて、雰囲気は一気に変わった。

 

みんな馬鹿話をしたり、昔話をしたりといつものテンションなのだ。まるで何事もなかったような空気感だった。

 

先輩さんも後輩たちに冷蔵庫にあった酒を振る舞ったり、仕事の話をしたり、至って普通のテンション。

 

僕はその普通が異常に感じられたが、僕もその空気にいつの間にか飲まれていた。

 

これは一体どういうテンションなんだ?先輩さんとの最後の時を楽しんでいるのか?それとも、まだ実感がないだけなのか?

 

先輩さんはこれから、会社への弁済と懲戒解雇という制裁を受けて、再就職もままならないかも知れないんだぞ?

 

そんな思いを抱えながら夜は更けて、気がつけば明け方になっていた。

 

別れ

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夜明けと共に僕は帰ることにした。

 

僕「それじゃ、帰ります」

 

先輩さん「そうか。来てくれてありがとうな」

 

僕「いえ…」

 

先輩さん「じゃ、またな…」

 

僕「…はい」

 

それが先輩さんと交わした最後の言葉だった。それ以降僕は先輩さんと会うこともなければ、連絡をすることも、連絡が来ることもなかった。

 

一部の後輩たちは、その後も先輩さんと何回か会うことがあったらしいが、ある日忽然と姿を消したらしい。

 

ちなみに又聞きした話なので、真意は分からないが不正が発覚した金額は150万を超えていたらしい。

 

どうやって弁済をしたのかは知らないが、警察に突き出されていないところをみると、何らかの形で弁済したのであろう。

 

5万ちゃうやんけ!!!というツッコミを入れる気力も削がれるくらい、先輩さんのつまらない嘘に悲しい気持ちになった。

 

僕も先輩さんのように、自己顕示欲や自己承認欲求が普通より強い側の人間なので、他人事に思えなかったという気持ちもあっての悲しみだったのかもしれない。

 

先輩さんが神輿から降りられなくなった気持ちが理解できるのだ。

 

僕は先輩さんのように、女にモテたり、後輩に慕われる人間ではないが、もし先輩さんのように女にモテて、あらゆる方向から持ち上げられたら先輩さんと同じ道を辿っていたかもしれない。

 

僕の中で、いろんな感情が揺さぶられた衝撃的な事件であった。

 

後日譚

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その後、事態が沈静化されるに連れて様々なことが発覚した。

 

監査の入る数日前に、先輩さんは拠点の従業員達にもし監査が入った時は先輩さんに有利になるように証言するように命令していたらしい。

 

先輩さんは誰からも連絡が来なくなったことに異変を感じて、自分の身に迫る危機を察知し、そのような対応を取ったのだ。

 

あれだけ露骨に周りの人間が先輩さんを避けるようになれば、誰でも気がつく。まぁ当然の結果だ。

 

また、物証となる書類の一部が紛失していたという。おそらく先輩さんが証拠隠滅を図ったのだろう。

 

僕は先輩さんの事件を経て少し考え方が変わった。

 

いい歳をして、変に着飾ったり、変に女遊びをするとロクなことにはならない。特に僕のように自己顕示欲や自己承認欲求が強い人間は。

 

そう考え、それまで全く結婚願望の無かった僕が結婚を意識するきっかけとなったのだ。

 

そして、その一年後に妻と出会い、結婚することになる。

 

そうなのだ。僕が結婚をして身を固めることになったのは、何を隠そう先輩さんの事件があったからなのだ。

 

先輩さんの事件がなければ、もしかしたら妻と出会っても結婚に至らなかったかも知れない。

 

今の僕はいなかったかもしれないのだ。

 

人生ってわからないものですね。何がきっかけで、ことがなされるのか全く予想が出来ない。

 

だからこそ、面白いんですかね。

 

こうして、僕と先輩さんの物語は幕を閉じた。

 

そして…

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時間を少し戻します。

 

それは先輩さんの家に後輩達みんなで集まった、あの夜からしばらくしてからの出来事であった。

 

僕を先輩さんに引き合わせた、後輩くんから電話が来た。

 

僕「もしもし」

 

後輩くん「お疲れ様です」

 

僕「どうしたの?」

 

後輩くん「いや〜、この前はお疲れ様でした」

 

後輩くんは先輩さんの家に行ったときのねぎらいの電話を寄越したのだ。後輩くんとはしばらく連絡を取っていなかった。

 

僕「あぁ、そうだね。おつかれ。全部終わっちゃったね」

 

後輩くん「…」

 

後輩くんが微妙なリアクションをする…

 

僕「…なに?」

 

後輩くん「実はまだ終わってないんです」

 

僕「なにが?!」

 

後輩くん「今、監査の内偵の対象になっている人が2人います」

 

僕「はぁぁ?」

 

後輩くん「先輩さん以外に不正を疑われている奴がいるんです!」

 

僕「マジかよ!」

 

この話の続きは、またいつか書きたいと思います。

 

ということで、本日も読んで頂きまして本当にありがとうございます!それでは次回またお会いしましょう!

 

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