どうも。僕です。
前回の続きです…
その後のヤツの活動
ヤツのバンドはヤツが加入してからメキメキと頭角を表して、地元インディレーベルからCDを出すほどだった。
更に、ヤツ自身もギタリストとして有名になりつつあり、メインのバンドとは他に、あるバンドのギタリストとして活躍していた。
そのバンドはセミプロ集団で構成された、非常にレベルの高いバンドでとんでもない完成度を誇ったバンドであった。
特にヤツの他にもう一人ギタリストがいたのだが、そいつが本当にモンスターだった。
恐ろしいほどのテクニック…いや、テクニックというには表現が弱すぎる。圧倒的なサウンドを涼しい顔で平然と奏でるまさにギターモンスター。
ある日、そのモンスターバンドのライブがあるということで、僕はヤツに呼び出されライブを観たときのことである。
ライブは滞り無く圧倒的なサウンドで観客を魅了し、沸かせ終わった。ライブ後にヤツがそのモンスターギタリストを紹介してくれた。
ヤツ「紹介するわ。ミッキーだ」
僕「ど…どうも…」
人見知りな僕は全く目を合わさずに、蚊の鳴くような声で挨拶をした。
ミッキー「…どうも」
ミッキーも僕に目を合わさずに挨拶をしたのだが、顔には笑みを浮かべていた。
コイツも人見知りなのか?なんか親近感がわくなwその後、世間話をして解散となった。
ちなみにこのミッキーなのだが、後に椎名林檎と共に東京事変を結成するヒラマミキオである。
ヤツはミッキーという好敵手に出会ったからかどうかは分からないが、その後のギターは少しずつ変わり始めた。
僕の転勤
ヤツのギターの表現力がレベルアップして、メインのバンドもいよいよという時に僕の転勤が決まった。
雪深い地方への転勤だ。行けば最低3年は帰れない。
その時、僕はヤツのバンドの行く末が非常に気になっていた。
というのも当時、同時期によく対バンをしていたバンドがメジャーデビューしたからだ。そのバンドはそのバンドで素晴らしかったのだが、それと同等にヤツのバンドも素晴らしかった。
僕はヤツのバンドもメジャーデビューするものだと思っていたからだ。
非常に気になるところであるが、仕事は仕事。それに僕が観たからって結果が変わるわけではない。
僕はしぶしぶ転勤を受け入れ、それからはヤツからのメールでの活動報告を楽しみにすることにした。
つづく
ということで、本日も読んで頂きまして本当にありがとうございます!次回またお会いしましょう!
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